花屋に訪れた怪しいやつ
カラカラカラ…と店の扉を開けました。
👫「いらっしゃいませー!」
🙎「あの、すみません。こちらで働きたいのですが求人はありますか?」
👫「ごめんなさいね、うちはまだひとを雇う余裕がなくて。求人は出してないんです。」
🙎「そ、そうなんですか…。でも、働かせてもらえませんか?」
👫「えっ⁈」
🙎「ここで働きたいんです‼︎」
👫「な、なぜこの店なんですか?」
🙎「好きなものを好きと言える人間になりたいからです。ここには、そのヒントがありそうです。だから…働かせてください‼︎」
👫「花屋になりたいのなら、お給料の出るところを紹介しますよ。」
🙎「すみません、花屋になりたいのではありません。よろしければ履歴書を持ってきましたので見てください!」 バシッ📄💥
👫「助産師さんですか⁉︎いいお仕事されてるじゃないですか!なぜ花屋⁈」
🙎「わたしも、いい仕事をしていると思って生きてきました。でも、ちがうのです。わたしには何もありません。」
👫「人生に迷ったんですか?」
🙎「そ、そうなんです‼︎人生に迷いました!
わたしが怪しい人間であることは、自覚しています。でも、わたしの人生このままではダメなんです。なんとかこちらで働かせてもらえないでしょうか。」
👫「うーん…と言ってもねぇ…。困ったな。」
何度も何度もお願いしました。
もしかすると、こいつは雇うと言うまで帰らないつもりだろうかと、恐怖を与えていたかもしれません。
そしてついに
👫「お金は出せないよ。本当にそれでも良ければ来てもらってもいいですよ。」
🙎「ありがとうございます‼︎✨✨✨」
こうして、花屋で働くことが決まりました。
数ヶ月ぶりに、自然にニヤッとしたのを覚えています。