明日、助産師やめたい。

助産師やめたら、わたしの人生が動き出した。毎日の雑記。

心とからだのあたたまる…

訪問入浴の仕事を何日か立て続けにすると、

腰が痛くてたまりません。

 

 

これを本職にされている方には、あたまが上がりません。

 

 

今日もまた、新しい人に出会いました。

 

 

運転手兼介護士である男性です。

一日かけて、一緒に何人もの利用者さん宅を回りました。

 

 

基本、訪問入浴の運転手は、男性であることが多いです。

利用者さんの家に着くなり、無駄のない動きで携帯用のバスタブを組み立て、お湯を引っぱって入浴できるようにセットをしてくれます。

 

 

あなたがお風呂に入らなくてはいけないのでは?というくらい汗をかく重労働です。

 

 

わたしは、そのうちに利用者さんの血圧を測ったりしながら、体調をチェックします。

 

 

体調の確認ができたら、お風呂スタートです。

 

 

頭の先から足の先まで、からだをきれいに洗ったら、最後はゆっくりとからだを温めるためにお湯に浸かっていただきます。

 

 

その時です。

突然、男性介護士が言いました。

 

 

「では、今日は夏の歌を。

…わ〜れは海の子、し〜ら波の〜♫♫」

 

 

🙎(う、歌い出した⁉︎なんだこの人は‼︎)

 

 

利用者さんに目をやると、今まで寡黙だった女性が、何やら口をもごもご動かしています。

 

 

🙎(あ、歌ってるのか!)

 

 

声は出ていませんでしたが、女性は男性介護士の歌にあわせて、一緒にうたっていたのです。

 

 

2〜3曲歌い上げた頃には、利用者さんのからだはポカポカあたたまっていました。

 

 

そして、利用者さんがボソッと一言。

 

 

「そういう季節だね。」

 

 

いきなり歌い出した男性介護士を、変な人だと思った自分を恥じます。

 

 

この人はすごい!

 

 

いくつかの訪問入浴の事業所をまわりましたが、こんなことは初めてでした。

 

 

なんで歌うんですか?

なんて聞くまでもありません。

 

 

本当に、心もからだもあたたまるケアでした。

 

 

🙎(これまで、ベビーの沐浴はうんとしてきたけど、歌うたってあげたことなかったな 。)

 

 

と思ったのでした。

 

 

過去のわたしに言ってあげたい。

「あたたかい心に触れた時のきもち、忘れないでね。」