花屋修行5日め
花屋修行5日め
この日は、大泣きました。
翌日に、祖母の90才のお誕生日会を控えていたため、
わたしが代表して、お祝いのブーケを作ることになりました。
ブーケを作るのは、人生で2回目です。
いざブーケを作りはじめると、何度も組み直す(束を何回も作り直す)ものの
なかなか思うようなブーケができません。
見本があれば、その通りに作れば良いのですが
そんなものはないので、そもそも正解なんてありません。
やってもやってもうまくいかないので、苛立ちや悲しみのような
なんともいえない感情がこみあげてきました。
気づけば、2時間くらいブーケ作りに取り組んでいました。
こんなに時間の過ぎる速度を早く感じたのは久しぶりです。
花屋の閉店時間が迫ってきて、早く終わらせなきゃいけないと焦りましたが、なかなかうまく作ることができません。
初心者に、うまくできるわけがないのです。
わかっているけど、でも答えをさがしに走ってしまうのが、わたしの悪いくせなのです。
結局、満足のいくブーケは作れませんでしたが、お店が閉店時間を迎えたため、しぶしぶ作業を終了しました。
出来上がったブーケの花は、どれも下を向いて、疲れ切った様子でした。
🙎「ごめんね、苦しかったよね。」と胸がつまります。
その帰り道に、わたしは道端で声をあげて泣きました。
🙎「なんでできないの?わたしは何もできないの?」
30才目前の女が、両目から涙をじゃーじゃー流しての号泣です。
それまで、溜め込んでたいろんな感情が、
"うまくできない"という体験を機に爆発したんだと思います。
助産師やめてよかったのかな
妊活やめてよかったのかな
自分の好きなことがみつからない
どっちにむかって進めばいいのかわからない
何をしていても自信がなくて、光の見えないことに強い不安を感じていました。
過去のじぶんに言ってあげたいです。
「もがくだけ、もがいたらいい。何かにぶち当たるのは、進み出した証だ!」