明日、助産師やめたい。

助産師やめたら、わたしの人生が動き出した。毎日の雑記。

セルフケア力

 

産婦人科クリニックに勤めていると

女性の多くが婦人科疾患の悩みを抱えていることがわかります。

 

 

中でも多いのが、女性特有の病気である

子宮脱や膀胱脱…

 

 

これは、重症だと手術が必要になるかもしれない病気なのですが、どの女性でもなる可能性があるのに

 

 

意外に知られていない病気だったりします。

 

 

対策をしていれば、予防ができます。

 

 

簡単にいうと

 

子宮や膀胱が、本来の正しい位置よりも下がってしまうことで、排尿しにくくなったり、膣から子宮や膀胱が見えしまう症状がおこります。

 

 

本当につらいのです。

 

 

手術の前段階として

ペッサリーリングを使用するという方法があります。

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膣の中にこのようなシリコンでできた輪っかを入れて、子宮や膀胱がそれ以上下がってこないようにさし止める

 

という方法です。

 

 

病状によっては、手術の前段階として

これを医師から提案される方も多いです。

 

 

しかし、これを見た患者さんは

大体ひいてしまいます。

 

これを膣の中に?

入るの?

大丈夫なの?

 

 

といった具合です。

 

 

お気持ちはすごくわかります。

 

 

ひとつ

診察の介助をしていて気づいたことがあります。

 

 

じぶんの膣の構造を知らない女性が多すぎる

 

 

ということです。

 

 

わたしもまだまたお勉強中の身ですが

 

 

何人もの妊婦の内診をさせていただいた経験や

 

 

じぶんでじぶんを内診するなどして

 

 

理解を深めてきました。

 

 

じぶんの膣の状態を知っていれば、

もっと早くに症状に気づけただろうし

対策もできたはず

 

 

もし、症状があって初めて気づいたのだとしても

 

 

医師からの治療の提案を

ただ怖い!とか

考えられない!

 

ということだけで、治療を先延ばしにしたり

やめてしまうことを防げるんじゃないかと

思いました。

 

 

できる限り、患者さんの気持ちに寄り添いたいので

 

 

家に帰ってペッサリーリングをじぶんで入れてみました。

 

 

やってみるとわかることも多いです。

 

 

大切なのは

じぶんのからだに何が起こっているのか

普段から知る方法をしっておく

 

 

つまりセルフケアできる力をもっておく

 

 

ことだと思います。

 

 

これからは、ペッサリーリングの説明だけでなく、そんなことも患者さんにお伝えしていければいいなと思っています。